ボーヴァ・マリーナ(Bova Marina)


ボーヴァ・マリーナは、カラブリア州のイオニア海沿岸に位置する自治体で、レッジョ・カラブリア大都市圏に属しています。19世紀に設立され、周辺の山岳地帯からやってきた農民に国有地を分配したダルマツィオ・ダンドレア司教の取り組みによって発展しました。1908年には自治権を獲得しました。
歴史と文化遺産
ボーヴァ・マリーナの地域は、多くの歴史的証拠に恵まれています。中でも注目すべきは、1983年に道路工事中に発見されたローマ時代のシナゴーグで、紀元4世紀に遡ります。これは、イタリアで発見された最古級のシナゴーグの一つで、オスティア・アンティカに次ぐ古さです。現地には、メノラー、シトロン、ナツメヤシの枝、ショーファールなどのユダヤ教のシンボルが描かれたモザイク床が残っています。
見どころ
• アルケオデーリ考古公園:シナゴーグの遺跡と、地域におけるユダヤ人の存在を示す出土品を展示する博物館を含みます。
• パナギア教会:サン・パスクアーレ渓谷にある小さなビザンチン様式の教会で、中世の宗教建築を示しています。
• サン・ニチェート教会:アパンベロ地区にあり、10世紀のビザンチン教会の後陣と外壁が残っています。
ビーチと自然
ボーヴァ・マリーナには、砂浜と澄んだ海が広がり、海水浴や観光に最適です。ビーチの質の高さが評価され、夏のバカンス先として人気のある場所です。
イベントと伝統
毎年8月の最初の週に、ボーヴァ・マリーナの守護聖人「海の聖母」の祝祭が行われます。宗教行列や地域を巻き込んだ文化行事が開催され、町全体が祝祭ムードに包まれます。