サン・ロレンツォは、イタリアのカラブリア州レッジョ・カラブリア広域市に位置する自治体です。行政区には、キョーリオ、サン・パンタレオーネ、サン・ロレンツォ・マリーナの集落が含まれます。
歴史的背景
サン・ロレンツォはビザンチン時代に起源を持ち、18世紀前半までギリシャ語が話されていました。1860年、ガリバルディがメリート・ポルト・サルヴォに上陸した際、この町は重要な役割を果たしました。ガリバルディの同志アルベルト・マリオは、当時のサン・ロレンツォの市長ブルーノ・ロッシが、ボルボン軍に追われていたガリバルディ兵に避難所を提供したことを記しています。この行動は、レッジョ・カラブリアの征服というガリバルディ遠征の成功に貢献しました。
文化・自然遺産
サン・ロレンツォ教会には、16世紀の「雪の聖母」の大理石像と、18世紀の木製の聖ロレンツォ像が所蔵されています。町の中心広場には、自然記念物とされる古いニレの木があります。近くには、17世紀に建てられた「マリア・アスンタ・デッラ・カッペッラ聖堂」があり、12世紀頃の「黒い聖母」のイコンが収められています。
集落
• キョーリオ(Chorio):19世紀のサン・パスクァーレ・バイロン教会があります。
• サン・パンタレオーネ(San Pantaleone):同名の教会で知られています。
• サン・ロレンツォ・マリーナ(San Lorenzo Marina):三位一体教会がある海岸沿いの集落です。